ACIDMANの数ある曲の中でも特に人気の高い「ある証明」。
ライブでも一番の盛り上がりを見せる名曲です!
聴くとテンションが上がる!という方も多いはず。
ただ、ACIDMANは歌詞や世界観が抽象的で難しい(良い意味で!)ことでも有名ですよね。
歌詞や背景の新たな魅力や気づきに出会えたら、より一層ACIDMANの名曲「ある証明」を楽しめると思います!
ある証明/ACIDMAN概要
作詞:大木伸夫
作曲:ACIDMAN
2005年5月18日発売8枚目のシングル
2005年12月7日発売4枚目のオリジナルアルバム「and world」収録
1997年に高校の同級生で結成してきたACIDMANですが、メジャーデビューを果たし、世間からは順調そうに見える中、徐々にバンド内の歯車が狂い始めます。
2004年までに3枚のアルバムを制作してきたACIDMANですが、4枚目の「and world」のレコーディングの最中にメインで作詞作曲を担う大木さん(ボーカル・ギター:大木伸夫)と他のメンバーであるサトマさん(ベース:佐藤雅俊)、ドラムのイチゴさん(ドラム:浦山一悟)との間に、楽曲制作に対する温度差が生じてしまい、解散寸前の状況となりました。
しかし、関係性を一回ゼロに戻し、イチから組み立て直すことを決意したところ、事態は一変。
その後メンバー間のわだかまりもなくなり、今後のバンドとしての方向性が明確になった時に出来た楽曲です。
『ACIDMANの決意が現れた曲』
印象的なディレイで幕を開けるイントロ、解放感溢れるメジャーコードで始まるサビ等、3ピースバンドとは思えない演奏の広がりと力強く叫ぶ大木さんの声が聴いている人の心を震わせます。
ある証明/ACIDMAN歌詞考察
ACIDMANの歌詞はテーマが壮大で抽象的とよく言われます。
「ある証明」の歌詞についても、抽象的ではありますが、当時のACIDMANの状況について描かれているのではないかと思える内容になっていますので、うめちなりに考察していきます。
バンドとしての思いを再認識
順調だったはずの現実が崩れ落ち、メンバーの楽曲制作に対する温度感の違いで、解散寸前まで陥ってしまったACIDMAN。
一度原点に立ち返った事で関係を修復、バンドの新たな形として現実を受け入れた3人。
歌詞に出てくる水芭蕉の花言葉は「美しい思い出」。
それは正に、今までACIDMANが歩んできた軌跡。
温度感がすれ違っていたとはいえ、伝えたい思いは3人とも同じ方向を向いていたことを表しているのだと思います。
仲間への信頼と共に歩んでいく決意
上手く行かず先が見えなかったカオスの中、3人の絆が繋がった時に希望という名の空が広がります。
サビで描かれる光とは未来であり、3人の溢れ出す意思が、また新たな「美しい思い出」を紡いでいくことを予感させます。
慌ただしく動く世相の中、今後どんな状況が待ち受けているかわかりません。
しかし、力強い歌詞の中に、どんな逆境であれ、確信を得た思いと、受け入れてくれた仲間となら乗り越えられるという絶対の信頼が描かれています。
生きている証、生きていく決意
最後のワンフレーズ「何度でも息を深く吸い込むのだろう」。
普段特に意識することなく何気なくしている“呼吸”。
それを意識して行うことで、今ここに生きている、存在していることを改めて認識することができます。
ACIDMANがデビュー以来一貫して伝えている「生命」の概念。
このフレーズを楽曲の最後に使っているのは、今この場所で生きていること、そして今後決意を持って生きていくことを掲示しているのだと思います。
ある証明/ACIDMANこんなシーンで聴いてほしい
「ここぞという時に背中を押してくれる一曲」です。
これから勝負を決める時や決意を固めるタイミングでいいかもしれないですね!
“試験前”、“大会前”、はたまた“プロポーズ前”なんかも!
それぞれのタイミングや状況で、思い通りにいかない苦しい時期や逆境があると思います。
しかし、そこを乗り越えた時の充実感は言葉にできないもの。
人が決意を決めた時の可能性は無限です。
ACIDMANも決意を決めたからこそ、ファンにずっと愛される名曲が生まれたのだと思います!
ある証明/ACIDMAN歌詞魅力考察と聴きたいシーンまとめ
ACIDMAN屈指の人気曲「ある証明」歌詞考察と聴きたいシーンまとめはいかがだったでしょうか?
ACIDMANの確固たる決意をヒシヒシと感じれられたのではないのでしょうか。
バンド内のわだかまりがあったものの、それを受け入れることでより説得力のある歌詞になっているのだと思います。
彼らの強い気持ちが、勝負時の最後の一押しになってくれるはず。
みなさんは「ある証明」はどんな感情を抱いたでしょうか。
抽象的な歌詞だからこそ、それぞれの思いに落とし込めるのもACIDMANの歌詞の魅力なのかもしれませんね!
ライブでも必ず盛り上がる曲なので、ぜひライブでも聴いてみてください!
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